ミミズクの眠る夜

　現在、久々に電車の中で記事を書いてます。
　駅に向かう途中で、ミサンガみたいなのを売ってるお兄さんと、色紙に文字を書いてるお兄さんを見掛けたので。少なくともミサンガを作り売りしてるお兄さんは、全国を廻る予定みたいです。看板(？)に、そう書いてあった。色紙に文字を書いてるお兄さんは、希望したら、目を見た時に浮かんだ言葉や印象を書いてくれるみたいだったのですが、木菟は勇気がなくて、並べられてた色紙を1枚貰って帰るにとどまりました。お代は気持ちで…ってあったから、持っていた小銭を殆ど置いてきました。
　もし彼に自分の事を書いて貰ってたら、彼は何を見ただろうか。そう考えたら、凄く、怖かった。そして、その言葉に染まるかもしれない自分も、怖かった。
　それでも、今になって、それを後悔している自分もいます。彼は、確実に木菟には無い何かをもって、言葉を紡いだだろうに。
　自分には無い何かを知る事は、プライスレス。某カードのCMの意味で。ミサンガのお兄さんよりも色紙のお兄さんの事ばかり印象に残っているのは、そんな自分の価値観からなんでしょうか。
　…まぁ、ミサンガのお兄さんが売ってたミサンガ、1月暮れにマイブームで編んでた紐と同じだったんで、それで余計に印象に残らなかったのかも。自分で作れるなぁ、と考えてしまって…。

　何だか、自分も散文か詩っぽいのを書きたい気分。字が汚くて、紙に書き留めたいとまでは思わない…けれど、昔、数枚だけ描いたあの絵のように、絵と言葉を組み合わせるのも良い事かもしれない。
　あのお兄さんには彼の表現法があった。自分には自分なりの表現法がある筈だから。きっと。
　…時間も余裕も、無いですけどね。言葉だけになるかなぁ。

　久しぶりに、静かな感動を味わった気がする。